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20210906

更新日:2021年9月6日

「僕の実家は、千葉にあるんですが、一階にヤマハのピアノがあって、二階にある僕の部屋は、いま学生時代のまま空いているはずですよ」

「いま、どこにいる?」

「衣装部の市船のジャージ購入に付き合って、船橋市にいます」


そんな会話があったような

記憶があります






俳優部が

撮影で着用する

市船のジャージは

もちろん本物を購入する必要があり


「全員野球」が売りの秋山組


今回は

演出部(記録役)として

参戦の吉木遼くんですが


衣装部に付き合って

衣装合わせを前に

M、L、XL、XXLと

自ら試着してサイズ感を確かめるため

学校近くのスポーツ用品店にいました


「いまから実家の動画撮れる?」

「今夜、行ってきます」


その夜

実家の動画を送ってもらった我々は

その映像を見て驚きました


似てる

なんてもんじゃない…


リビングも

2階の部屋も

浅野家と瓜二つじゃないか⁉︎


日を置かず

制作部、美術部と

ロケハンに


外観

大義くんの家と

とても似ている…





リビング…

まさか

配置も同じだ…

(遼くんの、お父様、お母様、ありがとうございました)


階段を上がる


この階段を使わせていただけたら

脚本の重要なシーンが

撮影出来る

いまは

使われていない

遼くんの部屋



まさか…

高校時代に使っていた

机が

そのままの状態で…


一階には

ヤマハのピアノ


ピアノの上には

若き日の遼くんの写真

(主演映画、幻肢のフライヤーも!)

すぐに、ご両親にお願いました


「ロケセットに使わせていただけませんでしょうか?」

「どうぞどうぞ」


二つ返事で、OKをいただきました(涙)


ありがとうございます

これ

あり得ないくらい

ミラクルなんです


「撮影時には、スタッフ、キャストで、いっぱいになりますが、大丈夫ですか?」

「いいよ、撮影してる間は、近くの喫茶店にでもいるから」


お父様から、信じられない

優しい言葉をいただき


こうして、浅野家の

ロケセットが見つかりました


偶然であるはずがない…


吉木遼くんが

秋山組に加わったのは

スタッフイングのラスト近くのこと


ここ数年

ドラマでも映画でも

撮影する時に

記録さんをお願いすることはなかったのですが

(編集も自分ですることが多く、尺読みも秒単位でいけるんです)


遼くんの

「どうしても近くで、20歳のソウル、芝居が見たいので参加したいです」

という言葉を聞き


前現場の動きや

周りを客観的に見ることが出来る

センスを見て

演出部を絶対に出来ると判断して

主に記録役としての演出部参戦を

オファーしたのです


映画に主演デビューした

俳優でありながら


ベテランの芝居を見たいと

NHKドラマ「不惑のスクラム」

(高橋克典さん主演)

では

亡くなられた萩原健一さんの

付き人に立候補して

過酷なロケに自ら飛び込んだ…


そんな、ガッツ溢れる男




吉木遼くんは

20歳のソウル、原作、脚本の

中井由梨子さんが

最大の信頼をおく存在でもあり


現在は

中井由梨子さんが主宰のユニット

「モザイク東京」の

座長として頑張っているのですが



(↑モザイク東京のホームページです)


20歳のソウル

撮影中は

演出部として裏方にまわり


縁の下の力持ちとして

文字通り

全身全霊で参戦してくれました


遼くんとの縁も

ご両親とのご縁も

大義くんが

連れて来てくれたに違いない


そう思います



撮影一週間前


吉木家に

浅野家よりお預かりした

大切な宝物たちが

運び込まれました




ピアノも

調律させていただきました


遼くんの部屋は

大義くんの部屋になりました


大義くんの

大切な宝物たちで飾らせていただいた

ロケセット





美術チームが

心を込めて

丁寧に飾ってくれました



二階にあるキーボードも

大義くんが

実際に使っていたキーボードを

お借りしたのですが…


大切なキーボード


病室のシーンでも使用したり

車にも載せます


万が一のことがあると

大変なのですが

当時のモデルは

なかなか同じものが手に入らず…


そんな時

またまたミラクルがありました


島田カメラマンが一言

「このキーボード、学生の時、吹奏楽部で使っていた自分のキーボードと同じだ」

 

まさか…




島ちゃんのキーボード…


実家から持ってきてくれました

まさか…

同じキーボードを、使っていたとは…


こんな

ミラクルのようなことが

毎日のように起こる

現場でした


3月19日

大義くんの誕生日


20歳のソウルは

浅野家のシーン

吉木遼くん実家からクランクインします


お母様役は

素敵すぎる女優さんが

演じてくださったのですが

情報解禁されたら

たっぷりと写真や動画を

掲載したいと思います


遼くん実家でのミラクルは

撮影時も続きます

そのミラクルも

またの機会に書きます



明日は

美術さんが精魂込めて飾ってくれた

音楽準備室について

書きたいと思います



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