20210128
新しい朝
こうしていつも通りに目を覚まして
ブログを読んだり
ニュースを見たり
ブログを書いたり
窓を開けて
冷たい空気を感じたり
枕元にある
読みかけの本や
飲みかけのお酒を片付けたり
そんな日常は
実は奇跡のような一瞬であり
そんな普通の朝を迎えられることが
どれだけありがたい事なのか
感謝しなければならないことなのか
きちんと語り継げる
自分でいたい
いつもの朝より
強く思います
昨夜は
朗読劇「二十歳のソウル2021」を
JACO10から配信しました
ソーシャルディスタンスを考え
密にならないように
四人が離れ離れに座ったので
遠くの声が聞き取りにくい
実は
それが映像のテーマでした

フェイスガードをして
背中合わせに
四人がくっついて座れば
セリフは
耳障りが良くなる
全く違う場所から
リモートで発信するなら
さらに耳障りはよい
ただし
タイムラグが生まれるため
間合いは
演者の意図するものではない
お互いの存在を感じ合いながら
どうすれば
演ずることが出来るか?
遠くに座れば良い

ただし
ピンマイクをつけて
ミキサーが整音するだけの
環境も予算もない
何を犠牲にして
何を前に出すか?
携帯電話もSNSもなかった
昔を考える
近くの人の声は大きく
遠くの人の声は
耳を澄ましても聞こえない
聞こえにくい声は
どうやって聞いたか?
想像する
あるいは
話し終えてから近づいて
前の言葉を推察する
そこから
コミュニケーションが生まれていく

そんな裏テーマを演者と共有して
撮影した朗読劇
朗読劇なのに
セリフは耳障りが良くない朗読劇
お互いの存在を
空気で感じながら
動き回る視点は
コロナ後のおかしな世界に
取り残された僕ら一人一人
さて
うまく伝わったでしょうか?
観ていただいた一人一人が
もうひとりの演者であるという
作品でした
さて
今日は思い切って休もうかな
自分を整える一日にしよう