深夜2時半
リーダーから着信履歴
嫌な予感がする
データのアップロードを待っているうちに
ソファで寝落ちしていたようだ
すぐにかけ直す
繋がらない…
2分後に再び着信
「はい。どうした?」
「いや、僕に電話しませんでした?」
「え⁇」
「良かった〜救急車呼ぼうかと思いましたよ」
聞こえてきたのはリーダーの笑い声。
「え?」
「今さっき、僕に電話がかかってきて、うーんとか、ううーとかしか言わないから、倒れたのかと思ったけど、誤発信ですね。いや、救急車呼ぼうか焦りましたよ」
どうやら、寝落ちした時に、身体の下でスマホが誤発信したらしい…
夜中に叩き起こしたのは
僕のスマホのほうでした(><)
大変失礼いたしました(^◇^;)
いつも、ジェントルで優しいリーダーでした
着信履歴の1分前
確かに、2時27分に、リーダーに電話している。
しかも、50秒繋がっている…
LINE画面を開いたまんまで寝落ちして、誤発信して繋がった上に、寝言を実況中継したらしい
でも?どうしてリーダーに⁇
不思議すぎるけど、寝落ちする直前は、繋ぎ終わったオフラインを見ながら、リーダーのことを電話で話していたから、
念力パワーで電話したのかも⁇

昨夜
オフラインが繋がりました
オフラインは、通常
プロ中のプロであるオフライン編集マンに繋いでもらってから、
監督と記録さんが入りワンカットずつ修正して行き、
荒編が出来上がってから
プロデューサーが入ってプレビュー。
意見を闘わせながら、尺の調整をして、
オフラインを完成。
ピクチャーロックに持っていきます。
そのあと、グレーディング(カラコレ)、整音(全てのカットに一つづつ音を貼り付ける)、ビジュアル的な効果を付けたりしながら、テロップ、クレジットを入れ、
音楽や効果音を付けてもらい、ミックスして完成するわけですが、
少ない人数でクォリティを上げるには、1秒でも早くピクチャーロックすることが、ポスプロの作業では大切になり…
今回は、初めて
オフライン編集もひとりでやり、
記録も自分。
プロデューサー自分だから、Pプレビューも、ラッシュも無し。
脳を追い込みまくりました。
時々、スマホで繋がった映像をリモートで見せながら、客観的意見を聞いたりしていましたが…
圧巻のラストシーン。
「南翔太がとてつもなく凄い」
そんなリアクションを、もらったところで寝落ちしたので、
念力パワーで、電話しちゃったのかも⁇⁇
五日間引きこもって繋いだけど
ずっと芝居を見ていると
台詞や表情の奥にあるものが
伝わってくる。
うまく演じよう、
台詞を喋ろうとしている画面からは、
何も伝わって来ない。
画面だけの話ではなく
この世界で生きるためには、
存在することに命を吹き込めているか?
問われ続け、問い続けることしかない
そんな気がしました。
久しぶりに、自宅のベッドで寝ました。
リーダーが起こしてくれなかったら、ソファで朝を迎えていたかな。
リーダーの優しさに感謝しながら、
2日かけてピクチャーロックまで
持っていきます。